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習志野に複合型福祉拠点「実籾パークサイドハウス」 11月開業へ

実籾パークサイドハウスの全体像

実籾パークサイドハウスの全体像

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 児童養護施設を中核とした複合型福祉拠点「実籾パークサイドハウス」(習志野市実籾本郷)が11月に開業する。

開設準備室長の藤堂智典さん

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 同施設には児童養護施設木造住宅6棟(定員36人)、一時保護所(定員6人)、子どものショートステイ(定員6人)、児童家庭支援センター、認知症高齢者グループホーム(定員18人)、看護小規模多機能型居宅介護(定員15人)、障がいのある子向けの放課後等デイサービスが併設される。

 敷地内にバスケットコートを備え、塀や門は一切設けず、地域に開かれた場所を目指し、施設を巣立った人が「里帰り」できる部屋も用意する。開設準備室長の藤堂智典さんは「管理や安全性、プライバシー保護などの懸念については何度も話し合い、閉じた施設にするよりも、いろいろな人の目がある中の方が子どもたちを守れるのでないかという結論に至った」と話す。「子どもの成長には多くの人との触れ合いが大切。開かれた場所で施設間、施設外での交流を生み出すことで、関わる全ての人にとって良い効果をもたらすのが狙い」とも。

 運営は社会福祉法人「福祉楽団」(千葉県美浜区)。年間15万人が訪れる観光スポットの「恋する豚研究所」(千葉県香取市)も手がけている。同研究所は就労継続支援A型で、障がい者や、少年院の出院者の就労支援のために2021年に開設した。

 県内の児童養護施設は21カ所。このうち15施設が県東部や南部にあり、人口が多い北西部に受け入れ先が少ない。東京へのアクセスに優れ、若い世代の流入も増えていることから施設の立地場所に習志野を選んだという。

 事業費は約20億円を見込み、約3億円を国からの補助金で補うほか、「OUR KIDS基金」を立ち上げ寄付金を募集する。

 開設に向けて7月19日まで、クラウトファンディングでも協力を呼びかける。コンセプトは「ただいまと言える家を、子どもたちへ 地域にひらく、児童養護施設」。第1目標金額は500万円で、寄付コースは3,000円~100万円。

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