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「ほたる野」で親子稲刈り会 台風一過の晴天の下、親子100人が参加

ほたる野の田んぼ 学校田にもなっており、習志野市立大久保東小学校と屋敷小学校の5年生が稲刈り体験を予定している

ほたる野の田んぼ 学校田にもなっており、習志野市立大久保東小学校と屋敷小学校の5年生が稲刈り体験を予定している

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 実籾本郷公園に隣接する田んぼ「ほたる野」(習志野市実籾2)で9月6日、「親子稲刈り会」が開催された。主催は「ほたる野を守るNORAの会」。

束ねた稲を運ぶ

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 例年多くの親子連れが参加する同イベント。記録的な猛暑と前日の台風にもかかわらず約100人の親子が参加した。今回は5月に「親子田植え会」で植えられた稲が夏の暑さを乗り越えて成長したものを鎌で手刈りし、束ねて稲架(はさ)掛けするところまでを行った。稲の品種は、もち米の「マンゲツモチ」で、天皇陛下が皇居内の水田で御手植えされているものと同じ品種だという。

 参加者はまず木陰に集合し、同会メンバーから、稲の持ち方、鎌の取り扱い方などの説明を受けた。その後、まだ水が残る田んぼに入り、昔ながらの手刈りの稲刈りを楽しんだ。中には、「1、2…9!」刈った数を数えながら刈っている子どももいた。参加者は「稲がサクッと切れる瞬間はなかなか気持ちのいいものだった」と振り返る。

 日頃から、ほたる野で農薬の研究をしているという千葉工業大学の4年生は「とても楽しいが、なかなか進まなくてまだ半分にもいってない」と言い、はだしで田んぼに入っていった。

 同会前代表の蔭山盛久さんは「今年は記録的な猛暑だったが、稲はもともと南方の植物なので暑さに強く、むしろ例年より豊作。自分で食べるものを自分で育てることで食育にもなれば。NORAの会が目指すのは自然環境をよくすること。米作りはその一つの手段。その活動の一環として、この2、3年の猛暑で少なくなってしまったホタルをもう一度育てたい」と話す。

 小学校1年の子どもと参加した父親は「初めて刈ったので、お兄さんたちほど早くはできなかったが、ゆっくりペースで楽しめた」と振り返る。

 稲はこの後、脱穀され、10月ごろには一般にネット販売する予定。

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