10月9日に行われた市民まつり「習志野きらっと」で、習志野国際交流協会がウクライナ支援活動を行った。
同協会は、1986(昭和61)年に習志野市が米アラバマ州タスカルーサ市と姉妹都市提携を行ったことを契機に翌年、設立された。現在は、姉妹都市との間で教育・文化・産業での交流活動、市民と在住外国人の国際交流の足場づくりなど、さまざまな活動を行っている。
当日、ブースでは市内在住の平野だいさんが描いたウクライナの民族衣装や花冠をモチーフにした絵はがきや缶バッジの販売を通してウクライナ支援への寄付を呼びかけた。日本語を第一言語としない人の日本語学習支援プロジェクト「wakaruta(ワカルタ)」作りのワークショップも行った。
ワカルタは、ウクライナ避難民をはじめ、日本語ができない子どもと、その親に向けて、子どもが日常で使う日本語とその読みを他言語の文字で1枚に記載したカード。考案者の平野さんは「作成する日本の子どもたちにとっても、ほかの国の言葉に触れることができ、母国語を見直すきっかけにつながる。それが国際化や多様性につながっていくのでは」と話す。
4月末にウクライナから避難してきたYuliia(ユリヤ)さんは「日本の食べ物の名前など覚えるのが大変。ワカルタはとても役に立つと思う。今日は浴衣が着られて、多くの人と話ができて良かった」と笑顔で話していた。