習志野高校(習志野市東習志野1)の男子バレー部・女子バレー部、男子バスケットボール部が千葉県大会で優勝し、全国大会出場を決めた。
「第76回全日本バレーボール高等学校選手権大会」通称春高バレーへ千葉県代表決定戦の男女の決勝が5日に行われ、男子バレー部は東京学館船橋(船橋市)を3-0で下し17回連続40度目となる出場を決めた。
女子バレー部は、4年連続12度の春高出場の敬愛学園(千葉市)を3-0で下し、大会への出場を決めた。女子バレー部の全国大会出場は38年ぶり17度目で、38年前に男女アベック出場した大会では、男子バレー部が全国大会優勝を収めている。
男女アベック出場について、男子バレー部顧問の鈴木明典教諭は「『いつも隣のコートで練習している女子と一緒に春高バレーに出場したい』と、女子バレー部の顧問の久保田先生と話していたが、今回女子が強豪の敬愛学園を破り念願がかなったのは、男子が優勝したこととはまた異なる達成感がある」と話す。「男子バレー部としては全国大会に照準を合わせ準備してきた。インターハイや国体での経験からやるべきことは具現化されている。あと2カ月、しっかり準備して臨みたい」とも。
女子バレー部顧問の久保田聖賢教諭は「私がこの学校に来て10年目にして、ついに女子バレー部も春高へ出場する。決勝戦で試合した敬愛学園は、インターハイ3位で身長も高くブロックも強いことは分かっていた。相手のコースを予測しレシーブを拾い、相手に粘り強くプレッシャーをかけ続ける準備をしてきたことで県大会優勝の結果を出せた」と振り返る。
「全国での春高バレー。3年は最後の大会になるが、本校は吹奏楽部をはじめ、学校を挙げて応援してくれる。硬くならずに自分たちの攻めるバレーで一戦ずつ楽しみながら勝ち進みたい」と話す。
一方、11月4日に行われた「ウインターカップ2023千葉県予選男子決勝」で優勝した男子バスケットボール部。拓大紅陵(木更津市)を89-79で下し2年ぶり2度目となる全国大会への出場を決めた。
準決勝の日体大柏(柏)戦で38点を挙げる活躍を見せたセカンドガードの宮澤大智選手(3年)は「夏のインターハイは初戦で骨折してしまい出場できなかった。チームも日体大柏に負け3位に終わり悔しい思いをしたが、準決勝で日体大柏と対戦して悔しかった思いをぶつけて試合に臨み、優勝することができた」と振り返る。
「自分の強みはアウトサイドシュート。一番朝早く来て自分一人で打てる環境を自分から作り出して、常に試合を意識して練習してきた。全国大会ではこのシュートでチームを引っ張りたい」と意気込みを見せる。
センターの室田大和(やまと)選手(3年)は「決勝の相手は身長も高く強い相手だったが、インサイドに入れずチームでリバウンドを取りに行くことで勝つことができた。全国ではディフェンスで相手を抑えることでチームに貢献したい」と話し、ロイ優太郎選手(3年)は「チームのためもパフォーマンスを意識しつつ、試合の状況に合わせて中でも外でも点を取っていきたい。2年前の全国大会では2回戦で負けてしまったので今回はまず2つ勝ち抜きたい」と意気込みを見せる。
男子バスケットボール顧問の秋元啓人(ひろと)教諭は「夏のインターハイではシューターの宮澤がけがをしてしまったので、ウインターカップでは3年のベストメンバーで全国に行くことを目標に練習に取り組んできた。全国に行くことができたのは、ロイや宮澤が点を取ってくれたのはもちろん、室田のような選手がディフェンスを頑張ってくれたことが大きい」と話す。「習志野高校の歴史を変えるためにも、そして私が生まれ育った習志野のためにも2回戦を突破したいので、応援よろしくお願いします」と呼びかける。
全国大会は、春高バレー=1月4日から8日、ウインターカップ=12月23日から29日。