千葉みらい農業協同組合の習志野市園芸部人参(にんじん)部会が今年の「習志野にんじん」の初出荷を市長へ報告する「人参贈呈式」が5月20日、習志野市役所で行われた。
「習志野にんじん」の品種は「彩誉(あやほまれ)」。色鮮やかでニンジン特有のくせがなく、糖度が高いのが特徴。市内の小中学校では給食で「にんじんジュース」「にんじんジャム」などのニンジンを使ったメニューが提供されるなど、市民からも親しまれている。
同部会長の中台明さんは「本年度の出荷は5月12日に始まったが、現在害虫の被害もなく良質な習志野産ブランドニンジンを出荷できている。今後もご当地キャラクターのナラシドをデザインしたミニのぼりや販売用の袋を活用し、より多くの消費者の皆さんに甘くておいしい習志野市産ニンジンを食べてもらいたい。生産者も習志野産ブランドニンジンを誇りにして、安全安心で良質なニンジンの出荷に取り組んでいきたい」と意気込みを見せる。
代表理事専務の小島英男さんは「今年のニンジンは最初の出が悪かったが、現在は病気や害虫もなくいい状況が続いている。これから暑くなりシミ症の発生など気になるところではあるが、農家や皆さんで力を合わせて生産量を減らさずに頑張っていきたい」と話す。
宮本市長は「今年は市制70周年なので、70周年記念のニンジン。習志野のニンジンは作付け面積が千葉みらいの中でも小さいので稀少。『彩誉(あやほまれ)』は甘くて柔らかく、まさに習志野市の宝。今月・来月には学校給食でも提供され、ニンジン嫌いな子どもが少ない街だということも自負している。農業は自然が相手なので大変なことも多かったと思うが、その一つ一つの気持ちを受け止めながら宣伝し、(初出荷を)祝いたい」と話す。
「習志野にんじん」は、市内の農業協同組合やスーパーで扱う。