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習志野で活動する郷土史家・明里さんが初の著書「昭和ディープ街トリップ」

明里さんの初の商業出版となった著書「昭和ディープ街トリップ、335カット」

明里さんの初の商業出版となった著書「昭和ディープ街トリップ、335カット」

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 習志野で活動する郷土史家・明里さんの初の商業出版となる著書「昭和ディープ街トリップ、335カット」が1月24日、303BOOKS(千葉市)から出版された。

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 明里さんは「習志野の歴史を語る会」にも所属し活動している郷土史家で、市内では100年以上の歴史がある旧張替酒店(習志野市大久保1)の見学会を開催、資料の整理・解析していたほか、市民プラザ大久保(大久保4)では谷津遊園や津田沼パルコの歴史をひもとく展示会を開催。昨年9月には、閉館したイトーヨーカドー津田沼店の7階で同店の展示会を開き、これまでに各展示会の情報をまとめた冊子を自費出版している。

 今回の著書では、明里さんが大学生の時に始めたブログ「Deepランド 大人の夢の国へようこそ」の1800に及ぶ記事の中でも特に自身の好きな場所や店をピックアップした。タイトルの「Deep」は「深く調べた」という意味で、旅館や遊郭跡、銭湯、喫茶店、近代建築など幅広いスポットを紹介。東京、茨城の2件を除きほぼ全てが千葉県内の情報で、「千葉の魅力を再発見できる一冊」だという。

 習志野からは京成津田沼駅前の喫茶店「ガロ」(津田沼5)を掲載。明里さんは「京成津田沼駅前はレトロ喫茶が3軒もある珍しい場所で、これは喫茶店のページで紹介しなければと思った。喫茶店好きの方が、わざわざ訪問したくなる店」と話す。そのほか、大久保の町中華「海神亭」(本大久保3)や、移転前の張替酒店での活動を掲載している。

 明里さんに出版をオファーした303BOOKSの常松心平社長は「別の本の著者から『明里さんという若い女性がやっているDeepランドというブログがとんでもない内容の深さで、千葉に関しては全然かなわない』と聞き、千葉の出版社である当社から著書を出してほしいと思い、オファーして実現した。情報解禁後、県内の書店や読者、数々のメディアから多くの問い合わせを頂いた。明里さんの、見過ごされそうな町の魅力や、そこに残された文化を『Deep』に掘っていく姿勢が注目されているのだと思う」と話す。

 同書について、明里さんは「千葉にはすてきな店や街がたくさんある。ただ、有名なテーマパークに押されて、そのほかの魅力が埋もれがち。これまではブログで発信してきたが、この本を片手に千葉を旅する方が増えればうれしい。身近な街にも、きっと魅力的な場所がたくさんある。閉店してからでは遅いので、気になる店は早めに足を運んでみて」と呼びかける。

 全159ページ。価格は1,870円。

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