古民家カフェ「ハナレヤ」(習志野市谷津2)が6月14日にオープンした。
設計事務所を営む三代川剛久さんが、実家の園芸農家の敷地内にある築80年以上の小屋を改装して開いた同店。店名は「母屋に対する離れ」と「家」をかけ合わせて名付けた。席数は、ソファ4席、テーブル10席、カウンター3席の計17席。
同店は店舗の改装プロジェクトとして昨年4月から始動し、日本大学生産工学部(泉町1)の学生たちと共同で進められた。設計やデザインの打ち合わせだけでなく、テーブルの製作や、80年分の泥や埃(ほこり)を雑巾がけで落としたり、柱を研磨したりするなど、プロの建築士や大工のサポートの下、学生たちの手で作り上げたという。
設計・施工に携わった同大大学院建築工学専攻修士2年の藤林未来さんは「図面で考えたことが実際の空間では思い通りにいかない場面も多く、デザインと使いやすさを両立させる難しさを学んだ。エアコンや照明レールを黒く塗って古民家に自然になじむか不安だったが、完成した空間を見た時は素直に感動した」と振り返る。
店頭にも立つという藤林さん。「初日から地元の方が多く来店し、単にコーヒーを飲むだけでなく人と人が会話を交わす場所になっていた。自分たちが設計した空間が地域の人たちに受け入れられてうれしい」と笑顔を見せる。
「地元の野菜を使った食事を提供し、地元で活躍する人を応援したい」というコンセプトの下、「織戸農園」(谷津2)の野菜を使ったピザ(1,380円~)やキーマカレー(1,480円)、「おかしのこと」(谷津4)のスイーツなどを提供する。ドリンクは、SCA(スペシャルティコーヒー協会)のブリューイング国際資格を持つ三代川さんがいれるスペシャルティコーヒー(650円)などを提供する。
三代川さんは「家のことについて誰に相談していいか分からない人は多い。かかり付けのお医者さんのように、『かかり付けの建築士』として気軽に相談できる開かれた窓口に、このカフェがなれれば」と話す。
「ハナレヤをきっかけに、習志野のすてきな店をさらに知ってもらえたらうれしい。学生や地域の人たちの力が結集してできた場所なので、そうした経緯も含めて空間を楽しんでもらえれば」と来店を呼びかける。
営業は日曜・水曜・金曜の11時~17時。