習志野市が現在、秋津サッカー場、秋津野球場(以上、習志野市秋津3)、東部体育館(東習志野3)の3施設を対象に、ネーミングライツ(施設命名権)パートナーを募集している。
契約期間は2027年4月1日~2029年3月31日の2年間で、最低契約額はサッカー場と野球場がそれぞれ年150万円、東部体育館が年50万円。
市は、施設の安定的な管理運営とスポーツ振興の推進を目的に同制度を活用する。企業・団体に市有施設の愛称を付ける権利を取得してもらうことで新たな財源を確保し、市民サービスの向上や施設の維持管理の充実、官民連携につなげる。
現在、秋津サッカー場は「第一カッターフィールド」、秋津野球場は「第一カッター球場」の愛称で運用している。第一カッター興業(神奈川県茅ケ崎市)との現行契約は2024年4月から3年間で、2027年3月末に満了する。今回の公募は契約満了に伴い、2027年度からの次期パートナーを募集するもの。
観覧席約2100人の秋津サッカー場は今年4月、人工芝での運用を始めた。サッカーやアメリカンフットボールなどに対応し、市民大会をはじめ、競技団体による試合や練習の場として利用される。
約1万人を収容する秋津野球場は、少年野球や一般の市内大会、リトルシニア日本選手権、高校野球千葉県大会など、幅広い世代の試合に使われてきた。プロ野球独立リーグの試合や女子ソフトボールの国際大会、国内リーグの開催実績もあり、今夏も第108回全国高校野球選手権千葉大会の会場となっている。
東部体育館は観覧席201席を備え、アリーナにはバスケットボールとバレーボール各2面、バドミントン8面を設ける。卓球や柔道を含む市民大会、各種競技会、スポーツ教室などに使われ、クライミングウォールでは高校クライミング大会や視覚障害者クライミング世界選手権大会の開催実績もある。市がまとめた2024年度の利用者数は8万7455人。
サッカー場と野球場の最低契約額は現行と同じ。東部体育館は、前回募集時の年150万円から3分の1となる年50万円に引き下げた。
市にとってネーミングライツは、施設を維持するための財源確保や管理運営の充実、官民連携の推進につながる。企業側には、市の広報紙やホームページ、パンフレットなどで愛称が使われることによるPR効果のほか、地域貢献やCSR活動としての意義も見込まれる。
秋津サッカー場では人工芝化後も、トイレやスタンドなど付帯設備の老朽化が課題となっている。生涯スポーツ課の伊東尚志課長は「トイレの問題など、急がなければならない課題もある。全体の予算がある中で、できるところから予算の範囲内で順次進めたい」と話し、必要な施設整備について財政部門に予算を求めていく考えを示す。
市は8月中旬に優先候補者を選考し、交渉を経て10月ごろの契約締結、2027年4月1日の愛称使用開始を予定する。愛称には、市民や利用者にとって親しみやすく、施設の目的や特徴をイメージできる名称を求める。
伊東課長は「市民に親しまれているスポーツ施設なので、親しみやすい愛称で応募してもらえたら。企業名でも構わない。ネーミングライツを通じて、施設と企業の知名度を共に高めていきたい」と呼びかける。
応募は8月3日まで受け付ける。