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大久保「かをり本丸」が5周年 鹿・イノシシ・キョンなどのジビエ料理提供

かをり本丸店主の丸山邦俊さん

かをり本丸店主の丸山邦俊さん

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 ジビエ料理や酒を提供する「喰薫酒房(しょくくんしゅぼう)かをり本丸」(習志野市大久保1)が2月3日で5周年を迎えた。

店舗外観

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 京成大久保駅から徒歩3分の場所にある同店。テーブル席18席、カウンター2席の計20席。店主の丸山邦俊さんが地元・長野県で仕入れた鹿肉を使う「鹿肉のスペアリブ」(1,800円)や、ルーミート(カンガルーの肉)を使った「ルーミートのミドルフィレステーキ」(1,600円)、「猪(イノシシ)ソテー」(1,550円)や「イノシシ丼」(1,750円)、「熊肉のソテー」(3,000円)などのジビエメニューに加え、「ダチョウステーキ」(1,550円)、「ウサギもも肉のコンフィ」(1,700円)、「ワニ肉の湯引き燻製ポン酢仕立て」「ワニタンのステーキねぎ塩だれ」(以上1,050円)や、牛・豚・羊・馬料理に、長野で育ったサーモンと海で育ったサーモンを食べ比べできる「2種のサーモンカルパッチョ」(1,200円)などの魚料理も提供する。

 酒はビール(400円~)、焼酎(350円~)、日本酒、ワイン(以上450円~)、スパークリングワイン(3,000円~)、ウイスキー(950円~)を用意する。「鹿の焼き肉ランチ」(1,550円)などのランチメニューも。

 ジビエ料理では房総で増加している害獣のキョンもそろえる。キョンは台湾や中国が原産のシカ科の動物で、昭和30年代に動物園から逃げ出し房総半島で野生化。独特の鳴き声で住民から騒音被害の報告や、生態系などに害を及ぼす恐れがあるとして、国から「特定外来生物」に指定されている。台湾では高級食材として扱われる。

 キョンについて、丸山さんは「1週間前ほど前、ももとロースを仕入れたが非常においしい。この店でキョンを食べて、房総半島での現状を知るきっかけになり、おいしさを知ることでキョンの需要が高まり頭数の減少につながれば。まだメニューに載せていないが、食べたい人は『キョンある?』と声をかけてほしい」と話す。

 5周年については、「オープンして2年でコロナ禍。苦しい時期もあったが、何回も来てくれているお客さんのおかげで乗り越えることができ、感謝しかない。『ジビエは臭みがある』とイメージされがちだが、きちんと屠殺(とさつ)し、出所がはっきりしているものは変な匂いはしない。素材を生かしたおいしいジビエを楽しんでほしい」と話す。

 営業時間は11時~23時。

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