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大久保園実籾店が閉店し本店と統合 45年の営業に幕

改装前のしげさんが店長の頃の大久保園実籾店

改装前のしげさんが店長の頃の大久保園実籾店

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 日本茶を販売する大久保園実籾店(習志野市実籾5)が5月20日、本店(大久保3)との統合のため閉店し、45年にわたる現店舗での営業を終了した。

大久保園実籾店が閉店し本店と統合 45年の営業に幕

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 実籾店は1979(昭和54)年、大久保園の2号店として開店。同店は、常連や地域住民から「しげさん」と呼ばて愛された名物店長が切り盛りし、常連に気さくに声をかけて会話を盛り上げたり、何かあると子どもにあめを配ったりしていた。店内のBGMだけでなく、スピーカーを外に向けてジャズを流していたことから、「ジャズ好きのしげさん」としても知られていたという。

 本店の柏木成則(しげのり)店長は「私にとって実籾店の思い出は、しげさんとの思い出。しげさんが実籾の方々に愛されていた象徴が実籾店で、今思い返してもしげさんの店だった」と振り返る。「8年前に、しげさんが亡くなった時に店を閉めようかどうしようかと本当に悩んだが、亡くなってから2年後に千葉工業大学のゼミ生が店のリニューアルを施工まで手伝ってくれることになり、改装後は若者も訪れやすい外観になった。それを契機にもう少し頑張ってみようと思い、今まで続けることができた」。今後については、「実籾店の現店舗での営業は終了するが、茶販売や注文は本店をはじめ他の支店でも受け付けている。しげさんの分まで頑張っていくので、これからも大久保園を応援してほしい」と呼びかける。

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