谷津干潟（習志野市谷津3）がラムサール条約登録30周年を迎えることを記念して、谷津干潟自然観察センター（秋津5）で6月1日、「みんなの谷津干潟展」が始まった。

若松幼稚園の園児の作品。谷津干潟をバックに

　同展示には、同所の歴史や風景、野鳥などを日頃から谷津干潟に訪れている人が撮影した「写真の部」68点と、「一般作品の部」として谷津干潟をテーマにした絵画、俳句、工作25点、「小学校、幼稚園、保育園の部」として谷津南小学校、若松幼稚園など谷津干潟近隣の小学校・幼稚園・保育園の作品279点を展示。作品からは1982（昭和57）年当時の風景写真やサシバ、ミサゴ、ツミといった珍しい野鳥が飛来した様子などが確認できる。

　来館者参加型展示「みんなで作ろう！ラムサール条約登録30周年」では、ラムサール条約登録30周年のロゴマークのちぎり絵コーナーを設置。お祝いコメントや色紙を貼りつけて、大きなダイゼン（鳥）を完成させる展示イベントも11日まで行う。

　同センターの伊藤美信さんは「谷津干潟や公園に来る人は、写真を撮ったり、絵を描いたり、俳句を作ったりと、さまざまな目的を持って来ており、そこからお気に入りの風景や生き物、その瞬間が表現されている。中にはセンターの職員も確認してない野鳥のサシバを撮った貴重なものもある。バリエーションに富んでいるので、いろいろな見どころを楽しんでほしい」と呼びかける。

　開館時間は9時～17時。月曜休館。入館無料。7月17日まで。